れですも色々

生存5周年記念・・癌1

書く書くと言いつつ、中々自分の癌について書き出す気が起きなかった。

一つは自分の中では解決済みとしておきたい気持ち・・・逃げですね・・・と、もう一つは病棟での事は思い出したくないこともあったから。

だがやはり書く。
未だに多く残る癌という病気への誤解、癌の種類についてまつわる妙な噂。

#噂というのは私も罹った「子宮頸がん」への偏見に満ちた話。
確かにある種の主に性病に関わるウィルス「も」原因になることがあるそうだが、その割合は多くない。

原因が間違いなく判っているのならあんなに毎日毎日人は死なない。

書く理由のもう一つは。
これを読んでいる方が女性、もしくは周りに女性がいる方は(つまり皆さん)検診を受けてください。

がん検診は最近、信用性が疑われ、確かに洩れも多い。
だがまるっきり受けないよりは受けた方がやはり助かる可能性は高い。

婦人科の検診というのは本当に嫌なもので、実は私は初めて受けた婦人科の検診で癌を疑われた。

それまでは他はともかく、婦人科に関することで一度も病院のお世話になったことがなかったし。

初潮の時から極めて狂いのない周期の生理であればなおさら。

乳房は若い頃からちょっとした事があったので、癌になるとしたらそっちだと思い込んでいたしね。
#ご存知でしょうが乳がんは外科の扱いです

これから書く私の癌の記録は、同じ病棟にいた仲間達に捧げます。

5年経った今、生き残っているのは私一人。
なぜ生き残ったのが私だったのかそれは判りません。

2003.9.6




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